男性の夜間頻尿
夜間頻尿や尿漏れなどのトラブルは女性に多いと思われがちですが、尿のトラブルに悩んでいる高齢男性は日本で約１００万人もいます。
男性の夜間頻尿の原因の多くは前立腺のトラブルによるものです。
前立腺は男性だけに存在する生殖器官です。前立腺は、膀胱の近くの尿道をぐるりと取り囲むように存在し、排尿を調整する役割や精液を分泌する役割をします。
この前立腺ですが、どんな男性でも３０代ぐらいから少しずつ肥大すると言われています。何故肥大するのかは現代医学ではまだ良く分かっていません。そして５０代くらいから徐々に前立腺肥大症が現れ、７０代にもなるとほぼ全ての男性に前立腺肥大症がみられると言われています。肥大した前立腺は尿道を圧迫するようになります。孫悟空の頭にある輪が締まるようなイメージですね。それにより、頻尿や残尿感などの尿トラブルが発生します。
「そういえば、若い頃に比べて尿の出が悪くなったかな？」
と感じたら、前立腺が少しずつ肥大している証拠です。
前立腺肥大は男性であれば誰にでもなる可能性がありますので、尿の出に異常を感じたら是非最寄の病院で相談しましょう。
現在、夜間頻尿などの排尿障害で病院で治療を受けている人は３０万人程度と言われています。逆に言うと、残りの７０万人以上の方が夜間頻尿などの排尿障害をそのままにしている事になります。
適切な治療を行えば、夜間頻尿や残尿感などの排尿障害はある程度改善できます。
