頻尿の病気

頻尿の病気

夜間頻尿や尿漏れなどの原因は、男性の場合は前立腺肥大、女性の場合は主に女性ホルモンの減少であるという説明をしてきました。しかし、頻尿の原因はそれだけではありません。今までは、主に老化による頻尿の説明をしてきましたが、病気による頻尿もあります。今回は、頻尿から考えられる病気について説明したいと思います。

まずは男性特有の病気ですが、前立腺炎という病気があります。前立腺炎は、前立腺に細菌が感染することによって起こります。細菌が感染して前立腺が腫れることにより、残尿感や頻尿が起こります。前立腺炎には急性と慢性がありますが、前者は高熱を伴う事が多いです。前立腺が肥大して尿道を圧迫するという点では前立腺肥大症と同じですが、肥大に至るまでの過程が異なります。

この場合の治療法は、原因となる最近を特定し、抗生剤を投与する事になります。

続いて、慢性腎不全です。腎臓の働きが低下すると、様々なトラブルに見舞われます。免疫力低下・皮膚異常・不眠・食欲不振など様々ですが、その様々な症状の一つとして頻尿があります。腎臓は血液をろ過して老廃物を取り除く大切な臓器です。慢性腎不全の場合、症状が少しずつ出ると言われているので、最近体調が優れないと感じたらなるべく早い受診をお勧めします。

最後に糖尿病です。糖尿病になると、非常にのどが渇きます。その理由は、血中の糖度が高いからで、それを薄めようと脳が信号を出すからです。多量の水を飲む事により、頻尿の症状が出ます。糖尿病は慢性腎不全につながる事も多いので、早めの治療が必要です。

今回ご紹介した頻尿症状が出る病気はごく一部です。頻尿の症状が出る病気はこれら以外にもたくさんあります。適切な頻尿治療を行う為に、まずはご自身の頻尿の原因を突き止める事が大切です。