女性の夜間頻尿

女性の夜間頻尿

夜間頻尿などの排尿障害は、男性の場合は前立腺肥大が原因というお話を男性の夜間頻尿の記事で説明しました。

女性は男性と異なり前立腺はありませんから、当然、夜間頻尿などの排尿障害も別の原因で起こります。

夜間頻尿や尿漏れなどの排尿障害の悩みは、40代以上の女性でなんと3人に1人と言われています。つまり、40歳以上になるとかなりの確率で排尿トラブルに見舞われるという事になります。

女性の場合、頻尿よりも尿漏れ(尿失禁)を引き起こす事が多く、くしゃみをした瞬間に尿が漏れたという経験をした女性も多い事と思います。

その原因は主に、筋肉の衰えと女性ホルモンの減少だと言われています。

女性の場合、骨盤底筋が加齢によって衰えると、尿道が緩みやすくなるそうです。男性と違い、女性は尿道が短いので、尿道が緩んでしまうとちょっとした弾みで尿失禁を引き起こします。

また、更年期になり女性ホルモンが少なくなると、尿道周辺の筋肉や粘膜が弱まります。女性ホルモンには血液を送る働きがありますが、その働きが弱まり、筋肉や粘膜に十分な血液がめぐらなくなってしまうからです。

女性の場合、更年期は避けられませんから、骨盤底筋を鍛えたとしても女性ホルモン減少の関係でも尿失禁になってしまう可能性があります。

特に女性の場合、夜間頻尿や尿失禁などが恥ずかしく、なかなか家族に相談できない方が多いと思います。しかし、夜間頻尿や尿失禁は、原因を知り適切な治療法を行えば改善する事も多いのです。

夜間頻尿や尿漏れが改善すれば、行動の幅も広がりますので、是非前向きに、治療に取り組みましょう。