妊娠初期の頻尿

妊娠初期の頻尿

夜間頻尿が原因で夜眠れない・・・という高齢者はたくさんいますが、今回はちょっと違った頻尿の例を挙げてみましょう。今回ご説明するのは、妊娠初期の頻尿についてです。

妊娠の初期に、どうもトイレの回数が多くなった。という経験をされた方も多いと思います。あまりにもトイレに行く間隔が短くなるので、何かの病気かも・・・と必要以上に心配される方も中にはいると思いますが、妊娠初期の頻尿は病気ではありませんので安心してください。

妊娠初期の頻尿の原因は2つあります。

1つは、子宮が大きくなるという理由です。子宮は膀胱の裏にあり、大きくなった子宮が膀胱を押し上げます。圧迫された膀胱は少し小さくなりますので、これにより、トイレが近くなってしまうのです。

2つ目は、腎臓の機能が高まるという理由です。妊娠すると赤ちゃんを守るため、体液が増加します。増加した体液はずっとそのままというわけではなく、常に新しい体液を循環させなければなりません。つまり、今までよりも多くの体液を循環させなければならないので、体液をろ過する働きをする腎臓が活発になります。結果的に尿の回数が増えるというわけです。

体液が増えるのに膀胱は圧迫されて小さくなっている・・・以上2つの理由から妊娠初期は頻尿になります。もちろん妊娠初期でも頻尿にならない妊婦さんはいますが、その場合は運が良かったと喜びましょう。

ちなみに、妊娠4ヶ月を過ぎると子宮の位置が変わり、膀胱を圧迫しなくなるので頻尿は和らぐそうです。